多糖は人類存続にとって必須の生活資源である。日本化学会糖鎖化学研究会の提案により、多糖に関連する学会が協力しあって、「多糖の未来プロジェクト」が平成18年に発足した。多糖は、太陽の恵みを受けて地球上で大量に生産されている。地球規模でのバイオマス資源としての多糖をいかに活用するか、また多糖に期待できる多様な機能をいかに探求していくかは、我が国の学術と産業の両方において強力に推し進めなければならない最重要課題である。また多糖の重要性を現代社会に広く訴えていかなければならないことも課題である。さらに、生体内の糖鎖機能の解明と創薬を目指している「糖鎖科学」と協力しあって、人類の豊かな生存を実現できる大いなる可能性も多糖は秘めている。
最近の多糖に関する学術と産業の展開にはめざましいものがある。「材料・医療・食糧としての多糖の魅力」のテーマにて2回のフォーラムを開催し、各方面から多大の関心を集めることができた。今年は、それらのテーマに、「ナノテク・マテリアルサイエンスとしての多糖の魅力」を新たに加え、第3回「多糖の未来フォーラム」として、11月6日に杜の都仙台にて開催する運びとなった。東北は、多糖科学・糖鎖生物学研究において長い歴史を持ち、糖鎖科学コンソーシアムの主要拠点の一つとなっている。2007年には東北における糖鎖科学の振興、特に糖鎖化学と生物学の融合と糖鎖研究者の育成を目的として「東北糖鎖研究会」が設立され、活発な活動を行っている。
多糖の未来フォーラムを推進することで、我が国における多糖の学術と産業の重要性と魅力が現代社会に広く浸透し、この分野がさらに活発になることを願っている。
以上のような趣旨にご賛同いただき、ご支援、ご協力をお願いするとともに、多数の皆様方にご参加いただきたくお願い致します。