生体内で糖鎖は、多くの場合、プロテオグリカン、糖タンパク質または糖脂質の形で複合糖質として存在し機能していると言われている。プロテオグリカンはコアとなるタンパク質に2糖の繰り返し構造からなる長鎖の糖鎖を有しているのが特徴で、細胞外マトリックスの主成分の一つとして動物の組織に普遍的に存在する。糖タンパク質では、数種類の単糖がプロテオグリカンで見られるような繰り返し構造を持たずにタンパク質と結合している。糖タンパク質の糖鎖は、アミノ酸のアスパラギン酸...and more
ウイルスが、宿主に感染する際、様々な局面において、糖鎖を利用することが知られている。すなわち、ウイルスが宿主細胞に吸着し、細胞表面でウイルス粒子を濃縮させ、細胞内に侵入(エントリー)できる可能性を高める際に、細胞表面上の糖鎖が関与したり、中には糖鎖そのものをエントリーレセプターとして利用したりするウイルスも存在する。特に後者に関しては、インフルエンザウイルスが、ウイルス粒子表面のヘマグルチニン(HA)を介してエントリーする際、細胞表面のシアル酸...and more