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Current Issue

Glycan and Database

糖鎖関連遺伝子のデータベースの現状(GGDB, FlyGlycoDB)

赤瀬 幸子 / 安形 清彦

last updated 2019/08/01(2019 Vol.22 (3), A7)

本シリーズの第3回では、糖鎖関連遺伝子のデータベースについて説明いたします。糖鎖の合成に関わる遺伝子(糖鎖関連遺伝子, glycogene)には、糖ヌクレオチド合成酵素・糖ヌクレオチドトランスポーター・糖転移酵素などの合成のための関連分子や分解のために必要なグリコシダーゼの遺伝子が含まれています。ヒトでは約300遺伝子ほどが糖鎖の合成や分解に関与していますが、生物の進化において数や構成している遺伝子の多様性も異なっています。ここでは、先ず糖鎖関連遺伝子の研究に有用と思われるデータベース(DB)について紹介し、筆者らが公開しているデータベース(GGDBとFlyGlycoDB)の特徴についても紹介します。

Glycotopics

がん生物学から見たコンドロイチン硫酸プロテオグリカンの機能

灘中 里美 / 北川 裕之

last updated 2019/08/01(2019 Vol.22 (3), A8)

コンドロイチン硫酸(CS)鎖は、コアタンパク質のセリン残基に共有結合したプロテオグリカンとして、ほとんどすべての細胞やその周囲の細胞外マトリクスに存在している。CS鎖はN-アセチルガラクトサミン(GalNAc)残基とグルクロン酸残基が交互に結合した構造を持つ。CSの生合成過程で、GalNAc 残基の4位と6位は様々なパターンで硫酸化される。最近の研究で、CSの機能発現に関わる情報が CS鎖中の硫酸化パターンにコードされることが明らかになっている。特別な硫酸化パターンは、成長因子、モルフォゲン、接着分子などの多くの生理活性タンパク質によって認識され、CS鎖とこれらのタンパク質との特異的相互作用が、個体の発生や恒常性維持に関わる重要な現象を担うとともに、病気の発症や進展に関連する。ここでは、シグナル分子として、あるいは成長因子や形態形成因子の補受容体として機能するCSが、がん細胞の性質をどのように制御し、がんの発生や進行に関わるのかについて述べる。

Conference Reports

第12回ヒアルロン酸国際カンファレンス(HA2019)レポート

大橋 俊孝

last updated 2019/08/01(2019 Vol.22 (3), A9)

第12回ヒアルロン酸国際カンファレンス(HA 2019)が、2019年6月9日から5日間の会期で、イギリス、ウェールズの首都カーディフ中心部、Cardiff城のほとりにあるHilton Hotelで開催された。今大会は、主催者のCardiff大学のSoma Meran, Aled Phillips, Tim Bowen とRobert Steadman博士が中心となり、前大会主催者のCarol de la Motte(Cleveland Clinic, USA)、前々大会主催者のDavide Vigetti(University of Insubria, Italy)、Anthony Day (Manchester University, UK) そしてMary Cowman (NYU, USA)先生たちが組織委員として参加して、企画・運営された。この国際会議は、International Society for Hyaluronan Sciences(ISHAS)の主催で2~3年間隔で開催されている。今大会は、イギリスのEU離脱(Brexit)が話題となっている中での開催であったが特に混乱はなく、世界各国から170名のヒアルロン酸研究者が一同に会して、最新の研究発表に対して活発な議論が繰り広げられた。

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