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Current Issue

Advances in Human Glycome Atlas Project (HGA)

疾患理解のためのシステム俯瞰的なグライコゲノミクスアプローチへ向けて

松井 佑介

last updated 2024/08/01 (Glycoforum. 2024 Vol.27 (4), A12)

がん、認知症、老化などの主要な疾患については、一細胞レベルも含めたゲノムワイドなマルチオミクスな分子メカニズムの知見が蓄積されているのに対し、「糖鎖」は十分に理解されていないメカニズムの一つである。これらの疾患の責任因子として作用する糖鎖とは何かについての知見には、依然として大きなギャップがある。このギャップを埋めるためには、糖鎖と他のオミックス分子情報との関係(共通性、相補性、独立性など)を明らかにすることが重要であり、そのためには統合的な解析アプローチが不可欠である。 ...and more

Rare Sugars

希少糖とその歴史

何森 健

last updated 2024/08/01 (Glycoforum. 2024 Vol.27 (4), A13)

希少糖の解説をシリーズとしてご紹介する。希少糖とはどのような糖のことかの説明から始め、希少糖の基礎的諸性質の説明へと進み、更にさまざまな分野における希少糖の用途開発の現状について、香川大学国際希少糖研究教育機構メンバーを中心とした産学官の専門家がわかりやすく解説する。
シリーズ最初の第一話は、「希少糖とは」と「希少糖の歴史」についてである。 ...and more

Cellulose

酢酸菌によるセルロース合成メカニズムの解析とその応用

天野 良彦 / 水野 正浩

last updated 2024/08/01 (Glycoforum. 2024 Vol.27 (4), A14)

セルロースは地球上で最も多く再生産される天然の高分子であり、近年再生可能な資源として注目されている。セルロースの多くは植物由来で、パルプ製造から種々の材料として利用されている。しかしその生合成のメカニズムは、未解明の部分も多く、生物起源による違いも顕著である。それらを人為的にコントロールできるようになれば、応用面もさらに広がることが期待される。そこで我々は、酢酸菌を用いたセルロース合成の機構に関する研究と、その生産物を使った応用研究を展開してきているので、その一端を紹介する。 ...and more

Cyclodextrin

シクロデキストリンを用いる超分子分析試薬の開発

早下 隆士

last updated 2024/08/01 (Glycoforum. 2024 Vol.27 (4), A15)

非共有結合相互作用で結びつけられた超分子は、環境の変化に応答して再配列し、複合体としての機能を変化させることができる。これまでに我々は、これら超分子が示す動的分子認識機能に着目した超分子分析試薬の開発を進めてきた。特に水溶性の環状オリゴ糖であるシクロデキストリン(CDs: 6量体をα-CD、7量体をβ-CD、8量体をγ-CDと呼ぶ)の包接能を使って、分子認識プローブのCD空洞内での組織構造変化に基づく金属イオン認識、リン酸誘導体認識、糖認識や、天然物由来のCD空洞のキラリティーに着目した超分子キラリティーの発現に基づく分子認識系を開発した。またカチオン性両親媒性化合物を乳化剤に用いることで、CD配向の揃った球状の超微細ナノゲルの開発に成功し、その優れた包接機能を明らかにしている。本稿では、CDを用いるこれら超分子分析試薬の開発について解説する。 ...and more

Glycotext

癌の転移•生存戦略におけるSialyl-Tn糖鎖抗原の役割

大坪 和明

last updated 2024/08/01 (Glycoforum. 2024 Vol.27 (SI), G3)

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