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Galectins

ミルクオリゴ糖とガレクチン: “番外編” グライコサイエンスの観点から

ラクトース合成酵素β4Gal-T1が獲得した分子スイッチと基質認識のよろめき

浦島 匡 / 佐藤 祥子 / 小林(仁尾)純子 / 平林 淳

last updated 2021/06/01 (Glycoforum. 2020 Vol.24 (3), A6)

本稿はグライコフォーラムVol. 24 (2)に 掲載の「ミルクオリゴ糖とガレクチン」(浦島、平林;以下、本編という)のspin-off、いわば「番外編」である。本編では賄いきれなかったテーマの延長上にある、さらなる議論や未解決課題について、ざっくばらんに、かつ自由、闊達な立場で著者らの仮説(妄想)を展開しようと思う。フォーラムという建付けをご理解の上、お付き合いいただきたい。

Glycotopics

多糖の分岐を考える ~澱粉構造と枝作り酵素の研究から~

鈴木龍一郎 / 鈴木英治

last updated 2021/06/01 (Glycoforum. 2020 Vol.24 (3), A7)

澱粉は植物が光合成産物として生産する多糖であり、穀類、芋類、および豆類など人類の主食である身近な食品に含まれている。澱粉は食品・食品添加物にとどまらず、糊やバイオプラスチックなどの素材としても工業的に利用されている。澱粉は規則正しい分岐構造から成るアミロペクチンを主成分としており、アミロペクチンの構造は食味・物性に影響を与えることがわかっている。アミロペクチンはスターチシンターゼ、枝作り酵素、枝切り酵素など複数の酵素群によって生合成されるが、構造を制御する仕組みはわかっていない。アミロペクチンの構造を制御する仕組みを明らかにすれば、意図した構造・性質のアミロペクチンを作れる可能性がある。これまでに著者らは、枝作り酵素が生産する分岐鎖の長さを制御する仕組みを明らかにしてきた。本稿ではアミロペクチンの構造と性質、構造を制御するために解決すべき課題、および枝作り酵素の研究の現状について概説する。構造を制御したアミロペクチンの生産が可能となれば、食料自給率の向上および脱炭素化などに繋がり、わが国の発展に貢献すると期待される。

Glycotopics

神経機能を制御する高機能ラクトフェリンの開発:糖鎖結合能と神経保護機能の融合

中村 真男

last updated 2021/06/01 (Glycoforum. 2020 Vol.24 (3), A6)

ラクトフェリン(LF)は、自然免疫で機能するグリコサミノグリカン結合タンパク質であり、その作用からバイオ医薬品としての応用が期待されている。筆者は、脊髄損傷を効果的に回復させる新しい治療薬の創出を目指しており、最近LFが神経軸索の伸長を阻害するコンドロイチン硫酸E(CS-E)と結合し、その毒性を中和することを発見した。そして神経保護作用をもつ顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)とLFを融合した高機能LFを開発した。ここでは、筆者らが開発した糖鎖結合能と神経保護機能を融合した高機能LFについてご紹介したい。

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